綿の実から綿にするまで
綿の実から種をとり、綿打ちをして、ふわふわの綿になるまでの様子です
綿の花が落ちた後には、そこに実ができ、コットンボール(綿の実)が収穫できます。
コットンボールにはいくつかの房があり、それをほぐすとこのような綿(種入り)になります。
この中には1つの房について8個ぐらいの種が入っていますが、綿はその種のまわりに生えているので、種から綿の部分を引き離すのですが、手作業だとなかなか大変で、繊維も短くなってしまい、紡ぎにくい糸になってしまいます。
そこで「綿繰り機(わたくりき)」という昔ながらの道具を使い、綿と種を分離させます。
綿繰り機のハンドルを回すと、種が取り除かれた綿が出てきます。
このように綿が取り除かれた種だけが手前に残ります。
このように綿の部分だけが取り出せました。
しかしこの状態であれば綿はかたまりの部分が多く、糸に紡ぐには適していません。
そこで、綿打ちという作業工程があります。 綿打ちは、最近ではハンドカーダーなどで行うことも多いですが、昔は、綿弓という道具を使い、弓をはじいた振動で綿をほぐすという方法をとっていました。
弓で綿打ちしたものはこのようなふわふわになります!
触ってみるとわかりますが、このふわふわの綿は本当にあたたかいです。
是非ともワークショップで体験してくださいね。